フリーで仕事を始めるために、ライブクラフトを立ち上げました。
HP、そして名刺には、シロクマが描かれています
なぜ、シロクマなのか?
初回のブログには、その理由を書こうと思います。
子どもの頃から、シロクマが好きでした。
でも、理由はそれだけではありません。
シロクマきっかけもあって、写真家の星野道夫さんを好きになって、星野さんのエッセイを読みました。そこにはこんな文章がありました。
アラスカに来た星野さんの友人が、アラスカの海でクジラを見てこんな話をします。
その時、彼はこう言った。
「東京で忙しい日々を送っているその時、アラスカの海でクジラが飛び上がっているかもしれない。そのことを知れただけでよかったんだ」
僕には彼の気持ちが痛いほどよくわかった。日々の暮らしに追われている時、もうひとつの別の時間が流れている。そのことを知ることができたなら、それは生きていくうえでひとつの力になるような気がするのだ。
(星野道夫 著「長い旅の途中」より)
東京をはじめ、日本で仕事をしていると日々の忙しさに忙殺されてしまうことがあります。
でも、同じ時間にアラスカではゆったりとした時間が流れているのだと。
そう感じると、どこかほっこりとした気持ちになります。
そのイメージする対象が、僕の場合はクジラではなく、シロクマだったんです。
アラスカの氷の上を、悠々と歩くシロクマ、そんな存在をいつも感じていたい。
そんな感覚を持ちながら、被写体と向き合ってみたい。
ライブクラフトのシロクマは、そんな思いを込めてデザインしてもらいました。
では、そんな感覚ってどんな感覚なんでしょうか。
具体的に、文字にするのは難しいのですが、あえて言葉にすると
「少し離れたところから、ゆったりと優しく見つめる」という感じでしょうか。
忙しさにあわてることなく、情報に惑わされずに、落ち着いてゆったりと向き合う。
情報の多さに追いかけられる日々の中にあっても、被写体と向き合う時には
そこにある独自の時間を大切にしたいと思っています
世知辛い世の中だね、なんて言葉を耳にしますが
“シロクマの感覚” を忘れずに、社会を見つめていきたいと思っています。